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カーリースは、頭金なしで毎月定額利用できる便利なサービスですが、返却時には原状回復費用を請求される場合があります。走行中に付いた小さなキズや内装の汚れでも費用が発生し、思わぬ出費につながるケースも少なくありません。
特に、初めてカーリースを利用する方にとっては「どの程度の修理が必要なのか」「相場はいくらなのか」といった点が気になるところでしょう。
本記事では、カーリースの返却時に発生する原状回復費用の内容や相場、費用を抑えるためのポイントを詳しく解説します。
カーリースの原状回復費用とは
カーリースの原状回復費用とは、契約者が利用していた車を返却する際にかかる修理費用です。
リース車はあくまでリース会社の所有物であるため、損傷や汚れを修復し、次の利用者が問題なく使用できる状態に戻す必要があります。
発生する費用はキズや汚れの程度、損傷箇所の数によって異なり、修理が多いほど高額になる傾向があります。思わぬ出費を避けるためにも、契約時に原状回復に関する内容を入念に確認しておくことが重要です。
カーリースで原状回復費用が発生するケース
カーリースの返却時に原状回復費用が発生する原因は様々ですが、まずは代表的なケースを把握しておきましょう。車の使用状況によっては、予想以上に修理費がかかる場合もあるため注意が必要です。
特に、原状回復費用が発生しやすいケースは、主に以下の通りです。
- 内装の汚れや破損がある
- 外装のキズやへこみがある
- 走行距離の上限を超過した
- タバコやペットによる臭い・汚れがある
- メンテナンス不備による故障が起きている
それぞれ順に解説します。
内装の汚れや破損がある
シートやフロアマットのシミ、飲食物による汚れは、カーリースで原状回復費用が発生しやすい代表的なケースです。
小さな汚れでも放置するとクリーニングや張り替えが必要になり、数万円単位の費用が発生する場合もあります。さらに、ペットの爪による引っかき傷や、子どものいたずらによる破損も請求対象となりやすい傾向です。
日常的に清掃を心がけ、シートカバーやフロアマットを活用すると、リスクを減らせるでしょう。
外装のキズやへこみがある
車体の外装は最も目に付きやすく、査定時に厳しく確認される部分です。
駐車時の不注意によるドアの擦り傷やバンパーのへこみも、カーリース返却時に原状回復費用が発生しやすい代表的なケースです。
浅い擦り傷であれば数千円程度の修理で済む場合もありますが、塗装や部品交換が必要になると、数万円以上の費用がかかることもあります。
走行距離の上限を超過した
カーリースでは、契約時に走行距離の上限が定められており、範囲を超えると追加費用が発生します。
一般的な契約では、月間500~2,000km前後が上限とされる場合が多く、1kmあたりの超過料金は数円~数十円に設定されています。長距離運転を頻繁に行う方にとっては、大きな出費になる可能性があります。
通勤や出張などで長距離を走る予定がある場合は、契約前に走行距離の制限を必ず確認し、自分の利用スタイルに合ったプランを選びましょう。
タバコやペットによる臭い・汚れがある
カーリースでは、喫煙やペットの同乗が許可されているケースも少なくありません。
しかし、タバコの煙やペットの毛・臭いは車内に残りやすく、返却時の査定で指摘されやすい項目です。特に、シートや天井に染みついたヤニ汚れは通常の清掃では落としにくく、専門的なクリーニングを求められることもあります。
日常的にシートカバーを使用したり、定期的に車内清掃を行ったりすると、汚れや臭いの蓄積を防ぎ、原状回復費用の発生を抑えられるでしょう。
メンテナンス不備による故障が起きている
定期的なメンテナンスを怠ると、エンジン部品やブレーキ、タイヤ、冷却水まわりなどさまざまな不具合が生じ、故障につながる恐れがあります。
例えば、オイル交換を長期間放置しているとエンジン内部が損傷し、タイヤやブレーキパッドの摩耗を放置すると、ディスクローターなどの周辺部品まで交換が必要になるケースもあります。
また、冷却水不足によるオーバーヒートは、エンジン交換が必要になるほどの修理につながることも珍しくありません。
こうした故障は返却時の原状回復費用として請求される可能性があるため、日頃からのメンテナンスが重要です。
カーリースの原状回復費用の相場
カーリースの原状回復費用は、修理内容や車両の状態によって異なりますが、目安として、以下の費用が想定されます。
| 項目 | 費用相場 |
|---|---|
| バンパーの擦り傷修理 | 10,000~40,000円 |
| バンパーのへこみ修理 | 30,000~50,000円 |
| 車内クリーニング | 10,000~40,000円 |
※2025年10月18日時点
また、修理箇所の数や車両の大きさによっても費用は変動するため、事前に見積りや契約内容を確認しましょう。
なお、汚れやキズの程度が軽微でも該当箇所が複数に及ぶと、合計額が高額になるケースもあります。
特に、長期間リースしていた車は経年劣化が進みやすく、想定以上の修理が必要になる場合もあるため、注意が必要です。
次項で紹介する「原状回復費用を抑えるポイント」をもとに、費用の負担をなるべく軽減させましょう。
カーリースで原状回復費用を抑えるポイント

カーリースを安心して利用するには、返却時の原状回復費用をなるべく抑える工夫が大切です。負担する費用は、契約内容や日常の使い方によって変動するため、トラブルを防ぐために事前に対策しましょう。
カーリースで原状回復費用を抑えるポイントは以下の通りです。
- 任意の自動車保険に加入する
- メンテナンス込みのプランをあらかじめ選ぶ
- 契約満了後に車がもらえるカーリースを選ぶ
- 日常のメンテナンスや清掃を習慣化する
それぞれのポイントを詳しく解説します。
任意の自動車保険に加入する
カーリースを利用する場合、法律により自賠責保険への加入が義務付けられています。
ただし、自賠責保険で補償されるのは、対人事故の被害者への最低限の補償に限られており、車両の修理費用や相手の物損には対応できません。
そのため、補償範囲を広げるために任意保険の加入を検討しましょう。
特に車両保険を付帯しておくことで、事故や接触によって発生した外装のキズやへこみにかかる修理費用が補償され、原状回復費用の負担を軽減できます。
メンテナンス込みのプランをあらかじめ選ぶ
先述の通り、日々のメンテナンス不備による故障で原状回復費用が発生する恐れがあります。そのため、カーリースを利用する際は、契約前にメンテナンス込みのプランを選ぶと良いでしょう。
メンテナンスパックには、定期点検やオイル交換、消耗部品の交換などの基本的な整備が含まれており、返却時に修理が必要になるリスクを軽減できます。
特に、タイヤやバッテリーなど消耗が早い部品は、放置すると故障につながり、結果的に高額な費用請求を受けるケースもあります。
また、カーリース会社が提供するメンテナンスパックは、あらかじめ料金が毎月定額に設定されているため、突発的な出費を抑えやすい点も魅力です。
契約満了後に車がもらえるカーリースを選ぶ
カーリースの中には、契約満了後に車がもらえるプランも存在します。
車の返却自体が不要なため、原状回復費用を請求される心配がなく、長く同じ車に乗り続けたい方や、費用の見通しを立てやすくしたい方に適したプランです。
ただし、月額料金がやや高めに設定されていることが多いため、利用期間や予算とのバランスを考慮して選びましょう。
日常のメンテナンスや清掃を習慣化する
カーリース車両を長く快適に利用し、返却時の原状回復費用を抑えるには、日常的なメンテナンスや清掃の習慣化が大切です。以下の基本的なケアを実践するだけでも、車の状態を良好に保ち、余計な修理費の発生を防げます。
- エンジンオイルや冷却水を定期的に点検する
- タイヤの空気圧を確認する
- 車内をこまめに清掃する
- 飲食物の持ち込みを控える
- シートカバーやフロアマットを使う
- ペットは専用カバーやケージを使う
- 定期的に洗車して外装を守る
こうした日常的な手入れを続けることで、リース期間を通して車を清潔で安全な状態に保てるだけでなく、返却時の原状回復費用を抑えることにもつながります。
メンテナンス込みのプランなら「コスモMyカーリース」がおすすめ
「コスモMyカーリース」は、利用者が安心して長期間車に乗り続けられるよう設計されたサービス内容が魅力です。
頭金0円で契約ができ、毎月の支払いが一定に保たれるだけでなく、車検や税金まで含まれたプランを提供しているため、維持費の変動に悩まされる心配がほとんどありません。
また、「コスモMyカーリース」では3つのプランを用意しています。利用者のニーズやメンテナンスにかけたいコストに合わせて選択が可能です。
中でも、ご自身でのメンテナンスの手間を省きたい方や、原状回復費用を抑えたい方には、法定点検や消耗品交換まで手厚くカバーできるゴールドパックがおすすめです。
| プラン | 含まれる主な内容 |
|---|---|
| ゴールドパック |
|
| シルバーパック |
|
| ホワイトパック |
|
さらに、契約満了時には「乗換え・再リース・買取り・返却」の4つから選択でき、自分のライフスタイルに合わせた柔軟な対応が可能です※3。買取りを選択すれば、返却時の原状回復費用を避けながら、愛着のある車を所有車として引き続き利用できます。
※1 リース契約期間中。当社指定カードで給油の場合(月間100Lまで)
※2 適用には諸条件がございます。詳細はこちら
※3 ご契約内容によってはお選びいただける選択肢が異なる場合がございます。
まとめ:カーリースの原状回復費用を抑えるためにメンテナンスを徹底しよう
カーリースを利用するうえで、原状回復費用をできるだけ抑えるには、日常的なメンテナンスが大切です。
外装や内装のキズ・汚れは、放置するほど修理費が高額になりやすく、タイヤやバッテリーなどの消耗部品も点検不足によって故障すれば大きな出費につながります。
また、リース会社が提供するメンテナンスパックを活用すれば、点検や消耗品交換を毎月定額で受けられるため、思わぬ費用の発生を防ぎやすくなるでしょう。
小さな不具合の段階で早めに対応することで、返却時に高額な修理費用が発生するリスクを大幅に減らせます。日々の点検や清掃を心がけながら、安心できるカーライフを送りましょう。
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