カーリースを利用するときは、車庫証明を取得しよう!

カーリースの利用時にはさまざまな書類が必要です。その一つが車庫証明。では、車庫証明とはどのような書類なのでしょうか。カーリースを利用する際、車庫証明はどのように取得するのでしょうか。

車庫証明って何?カーリースの利用時に必要?

カーリースの利用時、車庫証明が必要かわからず困る女性

車庫証明とは?

車を購入する際に必要な書類の一つに、「車庫証明」があります。車庫証明は、正式には自動車保管場所証明書といい、車の保管場所が確保されていることを示す書類です。

車の保管場所がない人が車を購入し、車を車道や他人の私有地などに放置すると、他者の通行を妨げたり他人に迷惑をかけたりしてしまいます。そのような事態を防ぐために、車庫証明を取得しないと、車を購入することができないようになっているのです。

カーリースでも車庫証明は必要!

車の名義人には「所有者」と「使用者」の2つがあります。カーリースは、リース会社が購入した車を月々定額で借りることができるサービス。つまり、リース車の所有者の名義はリース会社、使用者の名義は契約者となります。

では、カーリースの利用の際に、車庫証明は必要なのでしょうか。「リース車の所有者はリース会社なので、契約者は車庫証明を取らなくてよいのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、実は、カーリースの利用の際にも車庫証明は必要です。なぜなら、車を管理しておくのは、車の所有者でなく使用者の義務だからです。カーリースを利用する際も、必ず車庫証明を取得しましょう。

軽自動車をリースする場合も車庫証明は必要?

普通自動車を購入したりリースしたりするときは、車庫証明の取得が必須となります。

一方、軽自動車を購入したりリースしたりする際は車庫証明は不要ですが、地域によっては、軽自動車を使用する際に「保管場所届出」の申請が必要となります。地域によりますが、申請が必要な地域が多いのでよく確認しましょう。

いずれにせよ、軽自動車を使用する場合も、車の保管場所を確保する必要があることに変わりはありません。リースする車が普通自動車であっても軽自動車であっても、カーリースの契約前にまずは車の保管場所を用意しておきましょう。

カーリースの契約までに車庫証明を取得しておこう

カーリースの利用を決めたら、まずは駐車場を確保し車庫証明を取得しよう

車庫証明の取得には時間がかかる

カーリースの契約時には、さまざまな書類が必要です。その中でも、車庫証明は早めに取得の手続きを進めておいたほうがよいでしょう。その理由は、車庫証明の取得には時間がかかるためです。一般的に、車庫証明の発行には数日~1週間程度かかるといわれています。

車庫証明の申請手続きは、車庫を管轄する警察署で行います。警察署の受付時間は平日の9時~17時となっていることが一般的です。土日祝日はお休みです。受付時間内に警察署交通課の窓口で申請に必要な書類をもらいましょう。なお、書類はWEB上からのダウンロードも可能です。「平日は仕事があるので警察署に行く時間がない」という方は、WEB上からの書類の取得がおすすめです。

書類を記入したら、警察署に提出します。車庫証明の申請書類の提出後、管轄の警察署の職員が実際に車の保管場所にやってきて、申請の内容に間違いがないかを調査します。調査した結果、特に問題がなければ無事に車庫証明が発行されます。

車庫証明が発行されたら、警察署に取りに行きましょう。このとき、車庫証明以外に「保管場所標章」と「保管場所標章番号通知書」も一緒に交付されます。「保管場所標章」はシールになっており、車のリアガラスに貼ることが義務づけられています。「保管場所標章番号通知書」は、車検証と一緒に保管しておきましょう。

まずは車の保管場所を確保しよう!保管場所の条件とは?

車庫証明を取得するとき、まずは車の保管場所を確保しましょう。なお、車の保管場所はどのような場所でもよいわけではありません。車の保管場所には一定の条件が設けられています。その条件とは次の通りです。

  • 自宅からの距離が2km以内にあること
  • 道路以外の場所であること
  • 車両全体を収容できる広さであること
  • 道路から支障なく出入りすることができる場所であること
  • 車を使用する人が、車の保管場所として使用する権限を持っている場所であること

なお、事業用の車をリースする場合は、自宅からでなく、事務所など車を使用する本拠地からの距離が2km以内となるような保管場所を用意しましょう。

車庫証明の取得にはどのくらいの費用がかかる?

車庫証明を申請する際は、手数料がかかります。申請手数料は、2,000円~2,300円と都道府県によって異なります。また、車庫証明の交付の際には標章代がかかります。標章代も都道府県によって異なり、その金額は500円~600円です。

カーリースの利用時に必要な車庫証明。取得する際の必要書類は?

カーリースを利用するため、車庫証明取得用の書類を記入する人

車庫証明の申請時に必要な書類にはどのようなものがあるのでしょうか。また、それぞれの書類には何を記入するのでしょうか。車庫証明取得の際に必要な書類とその書き方について解説します。

自動車保管場所証明申請書

車庫証明の申請時の必要書類の一つが「自動車保管場所証明申請書」。こちらの書類の項目と記入内容は以下の通りです。

  • 車名:「トヨタ」「ホンダ」など、メーカー名を記入します。
  • 型式:車種やモデルを識別する番号のこと。リース会社に確認して記入しましょう。
  • 車台番号:車が出荷されるまでわからないので、ひとまず空欄にしておきます。
  • 自動車の大きさ:車の長さ・幅・高さを右詰めで記入します。
  • 自動車の使用の本拠の位置:自宅(事業用の車の場合は事務所等)の住所を記入します。
  • 自動車の保管場所の位置:駐車場の住所を記入します。
  • 保管場所標章番号:以前所有していた車と同じ場所で車を保管する場合のみ記入。これまで車を使用していなければ空欄にしておきます。
  • 申請者の情報:管轄の警察署の名称となるように、「〇〇警察署長殿」と記入します。右側の「申請者」の欄には、車を使用する人の住所と氏名、電話番号を記入しましょう。
  • 車庫の所有者の情報:車庫所有者が自分なのか他人なのかを選択し、車庫の所有者の情報を記入します。また、その場所での車庫証明の取得が新規かどうかを選択し、以前から使用している車庫の場合は車両の番号を記入してください。


保管場所の所在図・配置図

2つ目の書類は「保管場所の所在図・配置図」です。この書類の記入欄は左右に2つ並んでいます。

左の欄には、自宅と車の保管場所の位置がわかる図を書きます。もしくは、WEB上の地図を印刷し、貼り付けましょう。そして、自宅と車の保管場所の間を直線で結び、距離を記入します。

なお、現在別の車を使用しており、リース車の納車までその車を今回申請する車庫に保管している場合は、こちらの欄の記入を省略してもかまいません。

右の欄には、駐車場のさらに詳しい図を書きます。車庫の幅や奥行き、道路の幅、周囲の建物なども記入しましょう。なお、記入した車庫のサイズが実際と異なると、車庫証明が発行されませんのでご注意ください。

車の使用者の住所を確認できるもの

車庫証明の申請時には、車の使用者の住所が申請書に書かれたものと相違ないことを確かめるため、自分の所在を証明する書類が必要です。住所の証明に使える書類の例は次の通りです。

  • 運転免許証
  • 公共料金の領収書の写し
  • 消印つきの郵便物の写し

法人の場合は、「登記事項証明書」や「納税証明書」を使用するとよいでしょう。

保管場所使用権原疎明書面(自認書)

「保管場所使用権原疎明書面(自認書)」は、自分が所有する車庫や土地で車を保管する場合にのみ必要な書類です。

こちらの書類には、「証明申請・届出に係る保管場所である土地・建物は、私の所有であることに間違いありません。」と書かれています。カーリースで借りる車が普通自動車の場合は文中の「証明申請」に〇を、軽自動車の場合は「届出」に〇をつけましょう。また、保管場所の土地が自分の所有するものであれば「土地」に、建物が自分のものであれば「建物」に〇をつけます。土地も建物も自分の所有であれば、両方に〇をつけましょう。

そして、管轄の警察署の名称となるように、「〇〇警察署長殿」と記入し、申請者の住所や氏名、電話番号を記入します。

保管場所使用承諾証明書

「保管場所使用承諾証明書」は、他人の所有する土地や車庫を使用する場合のみに必要な書類です。まずは、書類の上部に保管場所の位置と使用者の住所や氏名、使用期間(駐車場の契約期間)を記入しましょう。

書類の下部は、駐車場を所有または管理する人が記入する欄です。必要事項の記入と押印を依頼しましょう。このとき、数千円程度の手数料がかかる場合があります。

ちなみに、こちらの書類は駐車場の「賃貸借契約者の写し」で代用できる場合もありますので、管轄の警察署に確認してみましょう。

カーリースを利用する際、車庫証明のほかに必要な書類はある?

カーリース利用時の車庫証明以外の必要書類とは?

カーリースの契約時に必要な書類は車庫証明だけではありません。では、車庫証明以外にはどのような書類が必要なのでしょうか。カーリースを利用する際の必要書類をご紹介します。

カーリースの利用には「運転免許証」と「住民票の写し」が必要

カーリースを契約するときは、運転免許証と住民票の写しが必要です。住民票の写しは、発行から3カ月以内のものを有効とすることが一般的です。住民票の写しを市区町村役場や各出張所の窓口で取得できます。必要事項を記入した申請書と本人確認書類を提出し、住民票の写しを発行してもらいましょう。

マイナンバーカードをお持ちであれば、コンビニエンスストアのマルチコピー機で住民票の写しを取得することも可能です。「平日の日中に役場で手続きをする時間がない」という方は、ぜひこちらの方法をご活用ください。

なお、法人がカーリースを利用する場合は、住民票の写しの代わりに「登記簿謄本」もしくは「登記事項証明書」が必要です。

リース会社によっては、「実印」と「印鑑証明書」が必要

リース会社によっては、運転免許証と住民票の写し以外に、実印と印鑑登録証明書が必要となる場合があります。印鑑登録証明書も、住民票の写しと同様、市区町村役場の窓口およびコンビニエンスストアのマルチコピー機で取得可能です。

「これまでに印鑑登録をしたことがない」という場合は、まずは実印を作成し、市区町村の役場で登録の申請を行わなくてはなりません。実印は印鑑専門店などできちんとしたものを作成することをおすすめします。実印の作成には時間がかかることもあるので、実印が必要な場合は、できるだけ早く作って登録をしておきましょう。

コスモMyカーリースなら、車庫証明の取得も簡単!

車庫証明の取得も簡単なコスモMyカーリースを利用しよう

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コスモMyカーリースは、見積りや審査の申し込みをWEB上で行うことができます。無事に審査を通過したら、コンシェルジュと契約内容を確定させます。その後、送られてきた契約書にサインし、必要書類を添付して返送すれば契約成立です。

コスモMyカーリースで新車を契約する場合、ディーラーが車庫証明取得を代行してくれる

車庫証明を取得するには、平日の日中に2~3回も警察署に足を運ばなくてはならず、かなりの手間がかかります。しかし、コスモMyカーリースで新車を契約する場合、車庫証明の取得も楽チン。契約後に提携するディーラーから車庫証明の取得に必要な書類が送られてきますので、そこに必要事項を記入して返送するだけでOK!ディーラーがあなたの代わりに車庫証明の申請を行ってくれます。コスモMyカーリースなら、車に乗る際の手間をかなり省くことができそうです。

まとめ:カーリースを利用するときは、車庫証明の取得を忘れずに

車庫証明を取得してカーリースの利用を始めた人

車の購入時と同様に、カーリースの契約の際も車庫証明が必要です。車庫証明取得の手続きには手間も時間もかかりますが、コスモMyカーリースで新車を契約する場合ならディーラーが車庫証明の取得を代行してくれるので楽チンです。ぜひ、コスモMyカーリースを利用して、便利で快適なカーライフを始めてみてはいかがでしょうか。

今村まりな

【プロフィール】
今村 まりな教育現場に勤務しながら、2015年よりフリーライターとしての活動をスタートする。2019年からは大手自動車メディアでコラムの執筆を担当。これまでにカーリースや自動車保険などカーライフに関する記事を300本以上制作している。

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