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軽トラはカーリースと購入のどちらがお得か?

結論を先にいうと、軽トラを利用するならカーリースがお得です。
その理由は、購入する場合は車両本体価格に加え、各種税金、自賠責保険料やリサイクル料金などが発生するのに対して、カーリースならそうした初期費用は不要だからです。
初期費用が不要ということは、軽トラを使った事業を始める場合は開業資金が抑えられます。ほかにも、納税や登録手続き、プランによってはメンテナンスも毎月のリース料金に含まれるので、車両の管理や出費の管理が楽になります。
以上の理由により、資金が限られる個人事業主は特にカーリースがおすすめです。
カーリースで軽トラを利用するための手順

カーリースで軽トラを利用するための手順は、次のとおりです。
手順①:利用したいカーリース会社を選ぶ
利用したいカーリース会社を決めたあと、スマホやパソコンのブラウザからカーリース会社の公式サイトを開きます。
手順②:カーリース会社に問い合わせる
公式サイトの問い合わせページにある入力フォームに、必要な情報を入力していきます。
手順③:スタッフと相談する
カーリース会社から連絡があるので、サービス内容や契約内容、不明な点は事前に相談しておきましょう。
手順④:審査を受ける
カーリースの審査では、年齢や職業、収入、住居情報、債務履歴などを基に支払い能力があるか確認を行います。法人向けカーリースの場合は、経営状況が分かる決算書が求められます。個人事業主で個人向けカーリースに申し込む際は、本人確認が中心なので決算書は不要です。
手順⑤:契約する
審査に通過したあと契約内容に同意すれば、契約は成立します。
手順⑥:納車
契約したあとは、納車を待ちます。
納車までの期間はカーリース会社や在庫状況に応じて異なりますが、新車で1~3カ月、中古車で2週間~1カ月が目安です。
軽トラをカーリースで利用する場合のメリットと注意点

軽トラの車両本体価格は軽自動車の中でも安い部類に入ります。そんな軽トラを個人事業主や法人が利用する場合、どのようなメリットや注意点があるのかご紹介します。
軽トラをカーリースで利用するメリット
軽トラをカーリースで利用するメリットは、以下のとおりです。
- 1. 経費の管理が楽
- 2. 初期費用が不要
- 3. メンテナンスもリース料金に含められる
- 4. 自家用ナンバーを使用できる
- 5. 節税対策できる
上から順番に見ていきましょう。
メリット①:経費の管理が楽
1つめのメリットは、経費の管理です。
リース料金は定額なので、経費の管理を楽にすることができます。
車を購入する場合は、自動車税の納税や自賠責保険料の支払いなどが発生するので、毎月の支払いは一定になりません。そのうえ、点検や車検、自動車税、保険料などは各費用項目に分けて会計処理をする必要があります。
一方のカーリースなら契約内容やプランによっては点検や車検、メンテナンスまで毎月のリース料金に含まれるので、会計処理も楽です。
軽トラに関わる経費の管理を手軽にしたいのであれば、カーリースをおすすめします。
メリット②:初期費用が不要
2つめのメリットは、初期費用です。
軽トラをカーリース契約すると、頭金や各種税金などの支払いが不要です。
そもそも軽トラを購入する場合は、一括払いでもローンでも購入時にまとまったお金が必要になります。事業を始めるときの開業資金にさらに上乗せされて、負担になるでしょう。
一方のカーリースなら初期費用が不要なので、まとまった資金や貯金がなくても車を利用することが可能です。
資金をおさえて事業を始めたい人にも、カーリースをおすすめします。
メリット③:メンテナンスもリース料金に含められる
3つめのメリットは、メンテナンスです。
カーリースは、カーリース会社のサービス内容やプランによってはメンテナンス料金も毎月のリース料金に含まれます。
軽トラを購入する場合は消耗品の交換や車検の費用を自分で支払う必要があるほか、依頼するお店や整備工場も自分で探して手配しなければなりません。
カーリースのメンテナンス込みプランなら急な出費に備えてお金を用意する必要はなく、カーリース会社と提携する整備工場に依頼するだけなので、さまざまな手間を省くことができるのです。
軽トラに関わる手間を省きたい人にも、カーリースがぴったりです。
メリット④:自家用ナンバーを使用できる
4つめのメリットは、ナンバープレートです。
カーリースなら、軽トラに自家用ナンバーを使用することができます。
レンタカーやカーシェアは「わ」や「れ」ナンバーの軽トラを利用する必要がありますが、カーリースは一般車両と同じナンバープレートの使用が可能なので、事業で使用する車両の信頼度は高くなります。一般車両と同じなので、希望ナンバーの設定もできます。
軽トラに自家用ナンバープレートを使用したいなら、カーリースがおすすめです。
メリット⑤:節税対策できる
5つめのメリットは、節税対策できる点です。
毎月のカーリース料金は、経費として計上できます。
法人や個人事業主が車を購入した場合は、「減価償却」をしなければなりません。
「減価償却」とは、時の経過によって価値が減少する「取得価格10万円以上の資産」を購入した場合、使用できる期間にわたって分配して計上する会計手続きを行うことです。経費を一括で計上できないうえに、仕分け方法や計算方法などは簿記の知識がないと難しいといえます。
カーリースは固定資産として扱われないので、毎月のリース料金を全額経費として計上できます。処理がシンプルであり、節税効果もあります。
軽トラの導入にあたり、節税したいのであれば、カーリースがおすすめです。
軽トラをカーリースで利用する場合の注意点と対策
軽トラをカーリースで利用する場合の注意点は、以下のとおりです。
- 1. 走行距離に制限がある
- 2. 返却時は原状回復が必要
- 3. 中途解約できないことが多い
対策も合わせて、上から順番に説明していきます。
注意点①:走行距離に制限がある
1つめの注意点は、走行距離制限です。
軽トラのカーリース契約満了時、契約時に決められた走行距離を超過している場合には、超過した距離に応じて超過金を支払わなければなりません。
たとえば、「1km超過で10円」という契約で1万km超過していた場合は、カーリース会社から10万円の超過金が請求されます。
契約満了時に超過金を支払いたくない場合は、走行距離制限を長く設定できるカーリースや軽トラをもらえたり買取りしたりできるカーリースを選ぶことで回避できます。
注意点②:返却時は原状回復が必要
2つめの注意点は、返却時の原状回復費用です。
軽トラをカーリース会社に返却する際、カスタマイズしていたりキズや凹みがあったりすると、取り外しや修理によって借りたときと同じ状態に戻す必要があります。
特に軽トラの場合は、荷物の積み下ろしや未舗装路の走行によって普通車よりもキズや凹みがつきやすいため、利用には注意が必要です。
利用時の環境に不安がある場合は、車両保険に加入しておく、契約期間終了時に買取りができるプランを選んでおく、などの対策をしましょう。
注意点③:中途解約できないことが多い
3つめの注意点は、中途解約できないことです。
カーリースは、原則として中途解約は認められません。毎月のリース料金は契約期間を基にかかる費用の総額を分割して設定されているため、中途解約はできないのです。
契約者本人の長期入院や死亡といった特別な理由が発生すれば認められますが、それでも残り契約期間のリース料金を一括で支払う必要があるなど、契約者の負担は大きくなります。
軽トラの中途解約時のリスクを避けるなら、中途解約オプションのあるカーリースや契約期間を自由に設定できるカーリースをおすすめします。
軽トラのおすすめ車種と選び方、車両本体価格は?

軽トラのおすすめ車種は、次のとおりです。
- 1. スズキ・キャリイ
- 2. ダイハツ・ハイゼットトラック
- 3. ホンダ・アクティ
上から順番に見ていきましょう。
おすすめ①:スズキ・キャリイ
スズキ・キャリイをおすすめする理由は、信頼性です。
日産・NT100、マツダ・スクラムトラック、三菱・ミニキャブトラックといったように、3社のOEM生産をしていることからも、同業他社からの信頼性も高いといえるでしょう。
室内空間が広いので、ゆったり使いたい人にはスズキ・キャリイをおすすめします。
おすすめ②:ダイハツ・ハイゼット
ダイハツ・ハイゼットの特徴は、使いやすさです。
足元スペースが広くペダルの位置関係が工夫されているなど、長靴でも操作しやすく設計されています。乗降口が広く低床設計なので、乗り降りしやすい点も大きな特徴です。
使いやすさ重視の人には、ダイハツ・ハイゼットをおすすめします。
おすすめ③:ホンダ・アクティ
ホンダ・アクティは、走行性能や燃費性能に優れています。
横風を受けてもふらつきにくい設計であるほか、JC08モード(国土交通省審査値)で18.4km/Lという優れた燃費性能があります。
走行性能や燃費性能を重視するなら、ホンダ・アクティがおすすめです。
ただし、ホンダ・アクティは2021年に生産終了したモデルなので、中古車カーリースで利用する必要があります。
カーリースで軽トラを利用する際の選び方
カーリースで軽トラを利用する際のポイントは、以下のとおりです。
- 悪路の走行が多い:走行性能が高い軽トラがおすすめ
- 街乗りが中心:燃費の良い軽トラがおすすめ
農業での利用で未舗装路を中心とした走行が多いのであれば、走行性能の高さを重視しましょう。特に4WD車であれば、走りにくい道でも滑りにくく安定した走行ができます。
街乗りが中心であれば、燃費性能に優れた軽トラがおすすめです。駆動方式についても、4WDより燃費がよく静粛性も高い2WDにすると経済的かつ快適です。
軽トラの車両本体価格
前述でご紹介した軽トラの車両本体価格は、以下のとおりです。
車種 | スズキ・キャリイ | ダイハツ・ハイゼット | ホンダ・アクティ |
---|---|---|---|
2WD | 111.7万円~148.1万円 | 90.2万円~129.8万円 | 83.6万円~110万円 |
4WD | 126.9万円~163.3万円 | 103.4万円~145.2万円 | 100.7万円~123.2万円 |
※すべて税込み
※アクティは発売当時の車両本体価格
車両本体価格で最も安価なのは、ホンダ・アクティです。
ただし、グレードによって値段に幅があり、上位グレードになると他社と変わりません。
まとめ:軽トラを利用するならカーリースがおすすめ

今回は、軽トラのおすすめ車種やカーリースの料金や選び方について解説しました。
軽トラを利用するなら、カーリースがおすすめです。
特に事業を始める場合は開業資金を抑えられるうえ、経費にも計上できることから節税効果もあります。個人の場合でも出費が一定なので、家計管理がしやすいメリットがあります。
コスモMyカーリースでは国産全メーカーの豊富な車種から選択できますので、軽トラのリースもお気軽にご相談ください。

【プロフィール】
近藤 大助自動車メディアでの執筆経験は約5年。エイチームの「ナビクルcar」や「トヨタの中古車アプリ・remobii」の記事のほか、八重洲出版のバイク専門誌「モーターサイクリスト」、中古車ガリバー、Keeper Proといった大手の出版社や企業の記事を執筆。「Yahoo!ニュース」掲載経験あり。
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